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このような症状はありませんか?

  • 血縁者(特に両親や祖父)に大腸がんやポリープが見つかった
  • 喫煙歴がある、糖尿病や肥満などがある
  • 便が絞り器から出てきたように細長い形をしている
  • 形のある便がほとんど出ない、または排便回数が1日に複数回ある
  • 目で見てわかる血便や痔がある

どんな病気?


盲腸、結腸、直腸からなる大腸にできるがんで、罹患率は第1位、死亡率は第2位と、とても患者数が多いのが特徴です。
大腸がんのリスクとしては、高齢、肥満、喫煙、飲酒、高タンパク食、運動不足、遺伝などがありますが、胃がんとピロリ菌のように明確な原因があるわけではありません。

症状は血便、貧血、便柱の狭小化などが有名ですが、血便や便柱の狭小化はお腹の左半分の結腸(下行結腸、S状結腸)と直腸にできる大腸がんでしか見られません。右半分の結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸)にできる大腸がんは症状に乏しく発見が遅れやすいため、40歳を過ぎたら症状が無くても定期的ながん検診を受けることが大切です。

検査・診断方法

大腸がん早期発見のために、便潜血検査による対策型検診が広く行われています。
便を採取するだけの簡単な検査で負担も少なく、大腸がんの可能性がある人を拾い上げるのに有効とされています。しかし、実際に大腸がんが見つかるのは、陽性者の4%前後と低く、進行がんであっても便潜血の陽性率は80%と大腸がんを確実に拾い上げられるわけではないことに注意が必要です。

大腸がんをより正確に診断するためには、「大腸カメラ」が有効です。

大腸がんの多くは大腸ポリープががん化したものなので、ポリープの段階で内視鏡切除をすればほとんどの大腸がんは予防可能です。
検査と治療が同時にでき、ポリープ切除により大腸がんの予防ができることは大腸カメラを受ける最大のメリットです。

治療方法

がんの進行具合に応じて大きく異なります。

ポリープの一部ががん化した上皮内がんであれば、ポリープと同様、日帰り内視鏡手術で切除できます。
早期大腸がんでリンパ節転移の可能性がないと判断できれば、内視鏡を使ってお腹を切らずに治療します。サイズや形に応じて内視鏡的粘膜切除術(EMR)、または内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)のどちらかを選択します。術後出血のリスクがあるため、お腹を切らない手術であっても入院治療となる場合がほとんどです。
リンパ節転移の可能性が否定できない場合は開腹手術となり、実際に転移があった場合には抗がん剤治療が必要になることもあります。

関連リンク

国立がんセンターによる癌統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

国立がん研究センターによる大腸癌の説明
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/colorectal_surgery/140/index.html

医師からのメッセージ

大腸がん | 大腸の病気

大腸ポリープの段階で治療できれば多くの大腸がんは予防可能です。
しかし実際は、大腸がんの罹患率、死亡率は高止まりしており多くの患者さんが今も闘病されています。

大腸カメラ検査に良いイメージをお持ちでない方も多いかと思いますが、技術や機械の進歩により以前と比べ検査の負担は大幅に低下しています。さらに静脈麻酔を使えば、無痛で眠ったまま検査をすることもできます。大腸がんで苦しむ人を一人でも多く減らすために、積極的に検査を受けていただければと思います。

当院では、経験豊富な消化器病専門医、内視鏡専門医が直接診察・検査を行います。ぜひお気軽にご相談ください。

あなたの相談窓口は
「便秘外来」です